趣味・・・人生

見てくだされば光栄です。

赤松真人という選手

こんにちは!

 

約半年ぶりの更新でございます…(^o^;

 

本日、広島東洋カープ赤松真人選手

 

引退試合が開催されました。

 

試合自体は負けてしまいましたが…

 

赤松選手は途中からセンターの守備へ。

 

最後はスピーチ(の後に菊池選手の涙!)、

 

そしてグラウンド1週でファンに別れを告げました。

 

 

僕がプロ野球を本気で見始めたのが2008年。

 

その2008年に赤松選手は広島に入団しました。

 

新井貴浩選手の人的補償として。

 

阪神時代の赤松選手は、

 

2軍では何度もタイトルを取っていましたが、

 

阪神の強力な1軍外野陣(赤星、金本、桧山、桜井、林)

 

のおかげで1軍出場が少ない、という

 

なんとも運の悪い選手でした。

 

しかし、2008年に広島に入団すると、いきなり一軍。

 

しかも4月には1番バッターとして定着。

 

その期待に赤松選手も応え、

 

プロ初となる先頭打者ホームラン、

 

そして次の日も先頭打者ホームラン。

 

まさに水を得た鯉のようにグラウンドで跳ねました。

 

2009年に新球場に移転後、

 

広くなったグラウンドは赤松選手の躍動を際立たせ、

 

2010年にはあの伝説のプレーが生まれました。

プロ野球 スーパーキャッチ 忍者!?スパイダーマン!? 赤松選手 - YouTube

 

…ここまでを振り返って、

 

確かに赤松選手の実力も光りますが、

 

・たまたま新井選手がFA、赤松選手がプロテクト外

・たまたま広島が獲得

・たまたま1軍初HRが先頭打者ホームラン

・たまたま2日連続先頭打者ホームラン

・たまたま入団翌年から本拠地が移転し広くなる

・たまたま村田選手の打った打球がいいコースに

 

こう考えると、ものすごく運の良い男になってません?

 

そして、2016年、

 

史上初の「コリジョンサヨナラ」という

 

よくわからない記録の張本人となった数カ月後、

 

広島25年ぶりのリーグ優勝の瞬間を

 

赤松選手はレフトの守備位置で迎えます。

 

名だたるプロ野球選手はたくさんいますが、

 

優勝の瞬間をグラウンドで迎える選手なんて、

 

本当にごく僅かです。

 

実力だけでどうにかなるものでもありません。

 

広島の赤松真人という選手の運の強さが、

 

赤松選手を「優勝チームのレギュラー選手」にまで押し上げました。

 

赤松選手は運がいい男に生まれ変わったのです。

 

 

と、僕は数年前まで思い込んでいました。

 

おそらく僕だけじゃないはず、

 

ファンの中にもそういう人はいたと思います。

 

 

2016年12月、

 

赤松選手は「胃がん」と診断されます。

 

病状は初期段階でしたが、

 

胃の半分の摘出と副作用の強い抗癌剤治療を

 

余儀なくされます。

 

赤松選手は、諦めませんでした。

 

僕らも赤松選手を諦めませんでした。

 

ずっと1軍で再び活躍する姿を待っていました。

 

しかし、その夢は叶いませんでした。

 

 

引退試合を迎えた昨日、僕は気づきました。

 

赤松選手は、やっぱり運の悪い選手だったんだ。

 

胃がんで突然選手生活をストップさせられて、

 

胃を半分摘出して、辛い治療を余儀なくされて。

 

 

そして、同時に、

 

運がいいと思いこんでいたことは、

 

すべて、赤松選手の実力の積み重ね、

 

努力の結晶だったことに、気づきました。

 

絶対に諦めない心、鍛え抜いた体、

 

全部そこから生まれた必然の結果でした。

 

 

赤松選手の引退試合は、実は5日前の予定でした。

 

しかし雨天中止で昨日に順延に。

 

赤松選手はこれに対して

 

僕らしいですよね。由宇(2軍での自身)の最終戦も雨で中止だった。今季マツダで初めて雨で中止と聞いて、みんなと野球する日にちが増えてうれしいです。

 

とコメントしています。

 

運の悪い赤松選手のすべてが凝縮されたコメント、

 

どんな運の悪いことも、

 

ちゃんと受け入れて、それを前向きに考える。

 

これがきっと、赤松選手の諦めない心の原動力だったんだと、

 

僕は思います。

 

 

赤松選手、本当にお疲れさまでした。

 

これからも前を向いて、頑張ってください。

 

応援しています。