趣味・・・人生

見てくだされば光栄です。

「Shocking Function」と「熊谷徳明」

お久しぶりです。久々のフュージョンネタです。

 

 

今回は、CASIOPEAのアルバム「DRAMATIC」より

 

Shocking Function」という曲をご紹介します。

 

https://youtu.be/1t8JLTSOv1w

 

この曲は、1993年のアルバム「DRAMATIC」に収録されています。

 

アルファレコードに復帰後初のアルバムであり、

 

ドラマー熊谷徳明の新加入後初のアルバムです。

 

 

まず特筆すべきはやはり熊谷さんについて。

 

子供の頃からCASIOPEA(特に神保彰)に憧れていたという熊谷さん。

 

名門「バークリー音楽大学」を卒業後、CASIOPEAに加入。

 

神保さん、日山さんに比べて圧倒的に派手なドラミングが特徴。

 

その力強さが演奏からビシビシ伝わってきます…

 

そして、初参加のアルバムに曲まで提供。

 

流石、バークリー出身…

 

そして生まれたのが「Shocking Function」。

 

 

前奏から16ビート全開のドラムと、ナルチョのベースがビシビシ叩き込まれます。

 

キーボードによるAメロは音の数は多いですが歯切れのいい軽快な旋律。

 

そして、Bメロになり曲が動き出します。

 

熊谷氏独特のいわゆる「エモい」メロディ。

 

後に結成する「TRIX」によく見られる"熊谷節"。

(例:アルバム「FORCE」の「Puma」。曲の構成までそっくりです。)

 

自分はここが一番のお気に入りポイント!

 

毎回聞き惚れてしまいます!

 

そして、野呂氏がメロディに加わりサビへ。

 

このサビ、あのBメロの割にあっさりしてるんですよね。

 

サビも歯切れが良い爽快感のある旋律。

 

その後、向谷さんの難解かつジャンキーなソロが終わると、

 

曲最大の見せ場がやってきます。

 

熊谷さん特有のパワフルなドラムソロ(しかも長い!)

 

そして、その間を縫うようにユニゾンが入ります。

 

16分音符の難解なリズムが展開され、ドラムソロはヤマ場を迎えます。

 

そして、何事もなかったかのように再びAメロへ…

 

CASIOPEAに熊谷在り!」と言わんばかりの衝撃、

 

まさに「Shocking Function」ですね…

 

 

意外とこの曲のレビューが少ないんですよね…

 

自分は隠れた名曲だと思ってるんですが、

 

世間的にはどーなんでしょうか…?

 

神保デビュー作「Ripple Dance」もそうですが、

 

ちょっと"異色"な感じがとても鮮やかに映って、

 

印象に残る名曲として自分の中では感じてます。

 

 

結果的に、熊谷さんは「DRAMATIC」を含め、

 

6枚のアルバムの発表後、CASIOPEAを脱退します。

 

そしてその後、あの有名バンド

 

「ハイパーテクニカルコミックフュージョンサービス団体」こと「TRIX」を結成し、

 

再び、フュージョンの第一線に帰ってくるのです。